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花を待ちながら

いつも練習前にやっていた体操の中で、拳を「えいッ」と突き出す動きがあったっけ…と思い出します。
体操係さんが「ニクイ相手を倒すつもりで~」と言うので笑っちゃいそうになりながら、みんなでパンチしました。
今ならコロナウイルスを思い浮かべてパンチ、パンチ!! と、食らわせてやりたいところです。

コロナ禍の中で、再びの緊急事態宣言が出てしまいました。
またもや練習の日々が遠ざかり、がっかりしていると・・・ LINEで役員さんからお知らせが!

先生からのメッセージを皆に伝えてくれました。
その中にこんな一言。


「まだまだ冬は長いかしら…と思ってましたのに家の沈丁花は赤い花蕾をおおきく膨らませています。」

昨年2月、渋沢公民館へ行く道で
昨年2月、渋沢公民館へ行く道で

昨年の沈丁花が咲き始めた2月の末に、演奏会の延期が決まり、そして初めての緊急事態宣言。
緊張感が高まった町中や、日常生活の不便に戸惑いつつ、1人1人がんばってきたけど、なかなか終りの見えない日々です。


音楽会を開くことが難しくなり、世間ではインターネットで演奏動画を配信する試みがされています。
遠くへ出向かなくても演奏を聴けることは、コロナによって現れた意外な機会でした。
もちろん、演奏家や多くの方々の努力とご苦労によるものであることを忘れません。

これも昨年2月の渋沢にて、レモンの木です
これも昨年2月の渋沢にて、レモンの木です

私達の斎藤三和子先生が参加している合唱団 Combinir di Corista、通称「コンビニ」でも、2月末までYouTubeでコンサート「コンビニ風アラカルトの夕べ」を無料公開しています。

コロナ禍の続く中、福祉活動を応援するチャリティー演奏です。
美しい曲、楽し気な曲… すばらしい歌声を次々に聞いていると、心がなごんできます。

 ♪ ♪ ♪

 

また合唱ができますように・・・
また合唱ができますように・・・

今どきよく耳にする「不要不急」という言葉がありますが、音楽は「要」とか「急」とかで量るものではなく、常にそこにあってほしいものなのかなと思います。
花の香りのように。

 

沈丁花が咲き進むにつれて、一歩ずつでも状況が良くなることを願っています。